
りんごを長く美味しく楽しむために -保存方法のすゝめ-
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りんごは比較的日持ちする果物ですが、実は保存方法によって鮮度も食感も大きく変わります。
せっかく手に入れた美味しいりんご、できるだけ長く・おいしく楽しみたいですよね。
今回は、りんごを最後まで美味しく保つためのコツをわかりやすくご紹介します。
基本は「冷蔵保存」が安心
りんごの保存に最適なのは、冷蔵庫の野菜室。
りんごは温度変化や乾燥に弱いため、10℃以下の涼しくて湿度の高い場所が理想です。
保存の手順は以下の通り。
- りんごを1玉ずつ新聞紙またはキッチンペーパーで包む(乾燥防止)
- ポリ袋や保存袋に入れて、軽く口を閉じる
- 冷蔵庫の野菜室で保存
こうすることで、りんごの水分が逃げず、皮がシワシワになるのを防げます。
常温保存は“短期間だけ”がおすすめ
気温が10〜15℃程度と涼しい季節(秋〜初冬)であれば、冷暗所での常温保存も可能です。
ただし、暖房のきいた室内や、湿度が極端に低い場所では乾燥しやすく、すぐに傷んでしまうことも。
「買ってすぐに食べきる」「贈り物で数日飾りたい」という場合以外は、冷蔵保存をおすすめします。
りんごは他の野菜と分けて保存!
りんごはエチレンガスという植物ホルモンを出すため、一緒に保存した野菜や果物の熟成を早めてしまうことがあります。
特に注意したい野菜は
- レタス
- ほうれん草
- ブロッコリー
などのエチレンに弱く、しなびたり黄変しやすいものです。
保存袋に分けたり、別の野菜室や場所に分けて保管すると安心です。
日持ちはどれくらい?
保存状態にもよりますが、
- 冷蔵庫での保存→2週間〜1か月程度(品種・収穫時期による)
-
常温保存→5日〜10日程度が目安
※日が経つと水分が抜けて果肉がボケてくるため、早めに食べるのが理想です。
また、蜜入りのりんご(ふじ・ぐんま名月など)は特に日持ちが短めなので注意しましょう。
保存も“美味しさ”のうち
りんごの味わいは、その保存環境で大きく変わります。
冷やしすぎず、乾燥させず、他の野菜と離して、適切な方法で保管することが、最後まで美味しく楽しむコツです。
「買ってすぐに食べる」「数日置いてから食べたい」「贈り物として飾っておきたい」――
それぞれのシーンに応じた保存方法を覚えて、りんごの魅力をもっと味わい尽くしてみてください。