
りんごのチカラ、知っていますか?
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「1日1個のりんごで医者いらず」
そんなことわざがあるほど、りんごは古くから健康に良い果物として親しまれてきました。
でも実際、りんごの“何が”カラダにいいのでしょうか?
今回は、りんごに含まれる代表的な成分「ポリフェノール」「ペクチン」「エチレン」に注目しながら、りんごの持つチカラをじっくり解説します
ポリフェノール―抗酸化パワーの主役
りんごの皮や果肉には、「プロシアニジン」「カテキン」など複数のポリフェノールが含まれています。
これらは抗酸化作用を持ち、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあるとされています。
さらに、抗菌・抗炎症作用もあり、口腔内環境を整えたり、肌の調子を整えたりする助けにもなるのだとか。
赤いりんごほど多く含まれる傾向があり、皮のすぐ下に特に豊富なので、できれば皮ごと食べたいところです。
ペクチン―腸から整えるりんごの繊維
りんごに含まれるもう一つの注目成分が「ペクチン」。
これは水溶性食物繊維の一種で、腸内環境を整える働きが期待されています。
具体的には…
- 善玉菌を増やす(プレバイオティクス効果)
- 便通の改善
- 血糖値の急上昇を抑える
-
コレステロールの排出を促す
といった働きが期待されております。
りんごの「やさしさ」は、まさにお腹から広がる健康効果にも通じているんですね。
エチレン―成熟と変化をもたらすガス
意外に知られていないのが、りんごがエチレンガスという植物ホルモンを多く放出すること。
エチレンは果物の成熟を促す役割を担っており、未熟なキウイやアボカドと一緒に袋に入れておくと、追熟を早める効果があります。
一方で、レタスやブロッコリーなど傷みやすい野菜とは一緒に保存しないほうがベター。
りんごの保存方法についてはこちら⇒
また、このエチレンが放出されることで、りんご自身の風味や食感も日々変化していくことがあります。
香りが強まったり、少しずつやわらかくなったりと、まるで“呼吸している”ような変化も魅力のひとつです。
まとめ
りんごに含まれる注目成分とその効果をまとめると…
成分 |
主な働き |
ポリフェノール |
抗酸化、抗菌、美肌、アンチエイジング効果など |
ペクチン |
腸内環境改善、整腸作用、血糖・コレステロール調整など |
エチレン |
果物の追熟、香りや食感の変化、他の野菜への影響 |
“毎日りんご”のすすめ
栄養価や機能性に優れつつも、味もよく、手軽に食べられるりんご。
それはまさに、“健康習慣”として最適な果物なのかもしれません。
皮ごと丸かじりでもよし、カットして朝食に添えてもよし。
毎日一個のりんごが、きっとあなたの生活に、静かにやさしい変化をもたらしてくれるはずです。